鍼灸師のかたぎり@giriogiriooです。
今回は気管支喘息について東洋医学の視点をお伝えします。
喘息の症状
・激しく咳き込む
・呼吸時にヒューヒュー、ゼーゼーと音がする
・息苦しい(特に、息を吐く時が苦しい)
・痰が出る
などが喘息の症状といわれています。
喘息の辛い症状がつづくと、
・夜間や早朝に咳が出て目が覚めてしまう・・・
・少し運動するだけで呼吸が苦しくなる・・・
・少しの刺激で咳が出てしまう・・・
・咳が始まると長時間続いてつらい・・・
このように日常生活に支障がでてしまいます。
喘息の主な治療法
喘息は主に、
・アトピー型(外因型):ダニや埃などのアレルギーが原因のもの
・非アトピー型(内因型):アレルギー以外の原因不明なもの
に分けられています。
西洋医学では投薬がほとんどで、主に発作を止める薬と事前に抑える管理薬に分かれます。
たとえば、
・気管支拡張薬
・抗アレルギー薬
・吸入ステロイド薬
などが使用されます。喘息は重症の場合、命に関わることがあるので、これらの薬は重要です。
しかし、あくまで喘息の症状を抑制するだけであり、喘息の体質を改善する薬はありません。
東洋医学は根本原因からアプローチする
東洋医学は、病気は内臓のバランスが崩れることで症状がでると考えます。
内臓を五臓(肝・心・脾・肺・腎)に分け、それぞれに機能や役割を分類してます。

東洋医学では、喘息は五臓六腑の「肺」の弱りから起こる症状のひとつと考えられています。
「肺」が弱い体質の人は、喘息だけでなく
・朝だるい
・首こり、肩こり
・胃腸の調子を崩しやすい
・乾燥肌、肌荒れ
・手足末端冷え性
・手汗、足汗をかきやすい
・眠りが浅い
・鼻炎や咽頭炎を繰り返す
などの症状をもつ方が多いです。
喘息は症状のひとつであり、他の症状も考慮してその人の体質を見極めて根本原因にアプローチすることが大切です。
他の症状と合わせて体質改善をしていくことで、結果的に喘息症状も出ないからだに変えていくイメージです。
西洋医学と東洋医学の得意、不得意
西洋医学は「生きるか死ぬかの命に関わる症状」が得意です。実際、喘息では重度の発作を抑えることで窒息死を防ぐことができます。また、外科手術、検査、救急救命、細菌感染症などにおいても西洋医学の力が輝きます。
しかし体質改善をさせることは不得意であるため、体質からくる慢性症状には対症療法となる場合が多いのです。病院は科がバラバラに分かれていて、それぞれの専門が頭痛や肩こりや喘息をバラバラにみます。
そのため、頭痛と肩こりと喘息がつながっているという発想になりません。

東洋医学はからだを一つのつながりとしてみます。喘息をみるとき、頭痛も肩こりもあわせてみることで体質が見極められ、結果的に根本原因にアプローチすることできるのです。
慢性症状においては、西洋医学は対症療法が得意で、東洋医学は体質改善が得意といえます。どちらもうまく利用されるといいなと思います。(くわしくは→西洋医学と東洋医学の違い)
今、喘息でつらい思いをされている方は、ぜひ一度東洋医学の鍼灸治療を選択肢に入れてみてください。東洋医学専門の鍼灸師がつらい症状からの解放に向けてサポートいたします。
コメント